【ICL手術の実体験談!】気になる費用や視力、手術前後の状況は?

私は25年以上近視に悩まされた中、ICL手術を2021年5月にICL手術を受けました。
今回は体験談を通して、手術を検討されている方が気になる費用や術前術後の状況について、少しでも知っていただければと思います。

ICLは2010年に厚生労働省からも承認を受けたものになり、2014年には通常のICLから白内障リスクを抑えた穴あきICLも承認されています。

先ずは実際手術して1年以上経ちましたが、私自身は満足できました!!

視力が0.02から1.5~2.0まで上がり、現状もキープしています。

 

1.手術を受けるに至った経緯

1-1.手術前の視力と手術費用

まず手術を受けるに当たっての参考で、私の視力ですがソフトコンタクトで度数-11.5~-12.0ぐらいを使ってました。
コンタクトを使われている方には分かると思いますが、とんでもなく悪いです…笑

家では眼鏡使ってましたが、レンズ越しのこめかみがすごくへこみ、目もかなり小さくなるほどでした。
職場などに眼鏡を持っていっても、当然のようにまともにかけられる人はいません。

当時購入しているコンタクト(ソフト用)も-12.0が一番上で、それ以上あるのかと調べるとハード用だと-20.0まであるのも見かけましたが、
「ハード大変そうだし、視力的にも限界だな…」と考えていました。

 

そんなとき同僚が10年前にレーシックの手術をした体験談を聞き、

・日常が快適
・現在も視力1.5をキープしていること
・思った以上に低価格であったこと(クーポン使って8万円ぐらい)

など現状の生活としては改善がすごくされているということを聞きました。

 

コンタクトや眼鏡は購入こそしやすいものの、
・ケアの手間
・維持費
・持ち運び必須でズレることがある

などがどうしても出てきます。

 

例えばコンタクトの場合、実際私が購入した物で維持費で考えると、
コンタクト(2week)→片目3カ月    約2,500円
洗浄液       →1本で1カ月半程 約800円
目薬        →1本で2カ月程  約800円

これだけでも、年間31,200円は買ってることになります。
10年で312,000円、20年で624,000円…高いなと感じました。

 

他にもケアするための時間や付けたり、外したりと日々の不便さも積み重なってしまいます。
実際私が受けたICLは50.7万かかりましたが、維持費と時間の節約も考えたら、今しかないのかなと思いました。

※別途会員制度のようなものがあり、紹介チケットを自分宛てで使うことが出来ます。
実施する手術内容にも依りますが、私の場合は3万円引かれ、53.7→50.7万円となっています。

 

1-2.レーシックでなくICLを選んだ理由

ここでレーシックで無く、ICLを選んだ理由としては、

1.強度近視のためレーシックが難しい。
強度近視だとレーシックが出来ないとのことと、角膜を削るので角膜の厚さや形状で出来ない場合もある。

2.レンズが取り出せ、元に戻すことができる。
目の中(虹彩と水晶体の間)にレンズを入れるので、取り出すことも可能。
白内障などになっても取り出しが出来るため、対応ができる。

3.レーシックより見え方がクリア。
角膜を削らない分、より鮮明に見える。

他にも近視の戻りやハロー・グレア(光の周りにリングが見えたりするのがハロー現象、光が眩しくてぎらつくようなのがグレア現象)、ドライアイがレーシックに比べて出にくいなどがあるとのことです。

 

そしてその後、費用やICLについての情報などを色々と調べ手術を決意しました。

もちろんですが、大切な目の事なので、ただ単にお金や時間との天秤だけで決める訳にもいきません。
やはり受けるに当たっては恐怖心もありますし、手術を決めても事前検査で受けられない方も中にはいるかもしれません。

最終的には、個々の判断にはなってしまいますが、一意見としてのご参考にしていただければと思います。

 

2.適応検査

2-1.病院の選定

手術をしようとは思ったものの何も知識もなかったので、ネットから調べて見てみると「品川近視クリニック」で、
無料検査があるということで、先ずは自分の目が適応しているのかをチェックをしました。

他にも主要都市にいくつか店舗があり、手術件数なども加味して選んでみました。

 

予約の際は店舗への直接の番号はなく、全国共通のフリーダイヤルがあり、電話をかけることでオペレーターの方が詳細を伺ってくれます。

ここでは店舗の空きスケジュールを確認してくれて、どの手術(レーシックやICL)を希望しているかや検査可能日時などを伝えてもらいます。

 

2-2.事前検査

私は大阪の梅田院へ行きましたが、検査当日の待合室には10~15人程いました。
ビルの1フロアを使っていて、検査する場所から少し奥に行くと、もう手術室がありました。

また検査中も横から術後の方たちが出てこられてましたが、そのまま入院することも無く日帰りで帰宅していきました。
後述の部分になりますが、自身の術後もですが直ぐに出ていけるわけでは無いので、術後に先生の確認や少し安定するまでは待合室で待機します。

検査自体は、通常の視力検査や眼圧検査、角膜の状態(形や厚さなどを測ります。点眼麻酔での接触検査)でを確認して、検査だけでも3~4時間程はかかりました。

 

また「アベリーノ角膜ジストロフィー」という検査も一緒に行いました。
これについては事前に調べてなかったのですが、角膜に混濁の出る遺伝疾患のことです。
口の中を綿棒でこすって、その検体を調べるもので手術当日に結果が分かるものらしいです。

この疾患が目に出ていれば、その場でわかるのですが出てない場合はこの検査で陽性か陰性かを判定されます。
この症状自体はほとんどないそうですが、陽性であると手術を受けることが出来ません…。

 

検査はしっかり時間を取って確認してもらえたのと、先生や検査担当の方の説明も丁寧で、予備知識としては持っていってましたが、
細かく説明してくれたのと疑問に思ったことにもしっかり答えて下さったので、手術を受けるに当たっての気持ちの整理も付きました。

 

レンズに関しては検査結果と希望視力から決定し、強すぎるのも目に負担がかかるとのことで、1.2になるよう設定してもらいました。
因みに乱視レンズだと片目+5万、両目で+10万でした(2021.5月時点)

レンズ自体は検査後から探すということらしく、在庫が国内にあれば約1カ月、無ければ2~3カ月かかるとの説明でした。
幸い私の使うレンズは在庫があったとのことでしたので、約3週間後に手術を受けることになりました。

 

またここで手術を受けることを決めたので、前金として20万円を支払しました。
※健康保険の適用外とはなりますが、手術前に支払う金額と合わせて確定申告で医療費控除出来るので、必ず領収書は無くさないようにして下さい!!

帰る際には同意書や手術説明、点眼薬などをいただけるので、そちらも帰ってから再度よく読んでください。
不明点や疑問点などは再度連絡をするなどして、すっきりさせた上で手術を受けましょう。
(他に通院してる、常備薬があるなどの場合も事前に相談しておきましょう。)

 

3.手術3日前~手術当日

3-1.手術3日前~前日までの準備

コンタクトを付けている場合は、手術3日前から使用が出来なくなります。短い間ですが、再度眼鏡生活です。
また手術前日の朝からは抗菌用の点眼薬をしないといけません。(こちらは事前検査の後に渡していただきました)
点眼薬は無くしてしまうと別途料金が必要とのことです…。

 

当日までに残りの手術代、診察券や手術の同意書等が必要になります。(未成年者の場合は、保護者の同意が必須)
こちらも事前検査後にいただけるので、必要な物をチェックリストで確認して持っていきます。

また前日は目に疲れを溜めておかないように、十分睡眠をとっておくことがおすすめされます。

 

3-2.手術当日の準備

手術に当たっては幾つか注意事項があり、手術前にも伝えられますが、守らないと手術時間が延びたりしてしまうので、必ず守るようにしてください。

・徒歩や公共の交通機関を使用して来院する。(運転はNG!絶対無理です。)
・ネックレス、ピアスは外しておく。
・化粧品類は使用しない。(メイク、スキンケア)
・髪の長い方は束ねる。
・貴重品等も持ち込み不可(院内に鍵付きロッカーがあるので、こちらに入れておきます。)

などの注意事項があります。
また通院1時間半前から食事は取らないよう言われました。

当日の受付で同意書と手術代の残金を支払します。

また手術の準備に入るまでの間に、手術室前にある少し暗い前室でリクライニングチェアのようなところで傾けた状態で座って待機してました。
そして看護士さんに点眼麻酔を何分かおきに差してもらいます。
担当の先生の準備が20分ほど遅れましたが、その間も麻酔は差されました。

 

3-3.手術~術後の帰宅

やっと手術です。
看護士さんに誘導され、すぐ前の手術室に入ります。

裸眼なのではっきりとは見えませんが、3~4人(実際はもっといたのかもしれません。)ぐらいの人影が見えました。

手術用の椅子に座り、先生からは「目を動かさないように正面の光だけを見続ける」「乾燥しないように目に水を流す」「手術自体は30分程度で終わる」などの説明を受けました。

椅子を傾けられ、ライトで照らされます。
話しには聞いていましたが、視界が光だけで結構眩しかったです。
さらに目を開けっぱなしにする器具をつけ、目に水が流れてくるので、さらに視界はぼやけてきます。

角膜を3mm程度切っていくのですが、麻酔が効いてるので痛いとかいう感じは無かったです。
レンズを入れる際だとは思うのですが、少し感触自体はありました…。

右目からスタートしたのですが、右目は5分かかってないのじゃないかというぐらいあっさり終わりました。

 

次は左目です。
同じぐらいで終わるのかなとは思いましたが、レンズ調整をしたのか少し時間がかかり、それでも10~15分ほどでは終わったと思います。

特に手術室内でのやりとりをする会話もほとんどなく、手慣れた感じでした。

短時間であっさりだったので、体験談にしては薄くなってしまってますが、

・触感はあるものの、痛みに関してはほぼない。
・光が眩しい&水がずっと流れ込んでくる、そして裸眼視力自体良くないので、見えないうちに終わる。
・私自身の手術時間としては30分以内では完了した。

といった状況でした。

 

手術後に椅子が起き上がり、先生からの「手術は問題なく完了しました」との声を頂き、ホッとしました。

やはり術後直ぐなのと点眼麻酔を結構打ったので、乾燥や少し眩しくて目は開けづらかったです。
しかし正面を見てみると時計があり、左目はまだ安定してなかったのですが、右目は早くも5mほど離れた先の時計が見えるぐらいになっていました!

その後は手術室を出て、少し安定するまで私は1~2時間ぐらいだったと思いますが、院内の椅子で休んでいました。
待合室にテレビがあるので、再確認で片目ずつ見てみましたが、やはり右目は既に裸眼で見えてくるぐらいになっていました。

左目はまだ開けづらく、右目に比べるとぼんやりした感じは強かったです。

 

また帰宅する際には、必ず付き添いはいてもらった方が良いです。

全く見えないわけでは無いですが前述の通り、目はすごく開けづらいです。
またハロー・グレア現象で光の周りがリング状であったり、ぼんやりして見づらいなどがあるので、1人で歩くのは正直危ないと思います。

私も帰宅時は誘導してもらいながら何とか帰宅することが出来ました。

また術後当日は肩より下のシャワー、濡れタオルで軽く顔を拭くぐらいはOK(洗顔はNG)ですが、髪を洗ったり、お湯にもつかれないです…。
お酒・たばこもNGで、パソコンもダメです。

本を読んだり、テレビぐらいは疲れない程度なら可とのことでしたが、当日は安静にしておくのが良いでしょう。

また保護メガネや就寝用の眼帯も当日から1週間着用します。

4.術後翌日~半年後の現在

4-1.術後直ぐの生活

日常の生活に関してで言えば、制限がされるのが多く、

・パソコン(デスクワーク)→翌日から可
・たばこ→翌日から可
・運転→3日目から可
・お酒→1週間以降可
・洗顔、洗髪、入浴→1週間以降可(洗髪は翌日から美容院でなら可)
・化粧品→1週間以降可(化粧水・乳液・日焼け止めのみ目元以外であれば可)
・力仕事や運動→1か月後から可(軽い運動であれば1週間後ぐらいから可)

などが術後で制限されることを伝えられました。
あくまで目安としての日数ですので、状況に応じてさらに延ばす必要はあると思います。

たばこは一切吸わないですし、お酒も飲まなくても特に気にしないので困らなかったのですが、入浴やスキンケアが出来ないのがかなり難点でした。
幸い転職して、デスクワークの仕事でしたので、仕事で制限されたのが通勤で車が使えないぐらいでした。

シャワーできない分、洗髪できないので、その間はドライシャンプーで凌いでいました…。
ドライシャンプーは他にも手術で入浴できない方も使われています。

香りも強くなく、使いやすかったです。1週間で使い切れないぐらいの量だったので、十分役目を果たしてくれました。

 

また点眼薬を3種類渡されるので、1週間使用していきます。
頓服薬で痛み止めももらいますが、私は一切痛くならず使用することはありませんでした。

術後直ぐは、白目の部分に血がたまっていますが、こちらは自然に引いていくので1か月ぐらいで元通りになりました。
目をこすったりするのも恐いので、極力目の周りは掻いたり、触ったりしないよう意識していました。

 

4-2.定期健診

術後は定期健診(無料)があり、手術から翌日・1週間・1か月・半年と続き、これ以降は3年まで半年間毎が定期健診となります。
状況によっては定期外での診断も受けることもあるそうです。

基本的には、視力や目の状態確認・先生の問診となり20~30分ほどで終わっています。
1週間後には目薬で元々もらっていた種類のうち2種類のみを追加でもらい、1か月検査まで点眼していました。

まだ乾燥感による目の開けづらさはあったものの、翌日の視力検査から両目とも1.5になっており、とても驚きました!

このブログを書き終わる週末には半年検査があるので、デスクワークが多く視力の低下は心配ですが、明らかにコンタクトの時期よりもはっきり見えています。

 

5.まとめ

今回は近視に悩んでいた末に受けたICLについて、ブログを書かせていただきました。

手術より半年経った正直な感想としては、生活が楽になって満足できる状態となりました。
私の目の状態でコンタクト付けている時からあったのですが、特に夕方から夜になると目が疲れてきて乾燥しやすかったり、ハローグレア現象っぽくなる傾向は少し多くなったかなとは思います。

基本的に目薬を差したり、目を休めたら改善されるので痛くなることや気になって集中できないなど日常生活に支障が出るレベルではないですが、その点だけが少し気になった部分ではあります。

 

手術した状況や金額のことなど実体験に基づいた内容となりましたが、なかなか決断するのも難しいことだと思いますので、これから手術を検討されてる方の1つ参考になれば良いなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!